群青への扉
2002年10月
生贄を得てより美しくなる食虫花よ私の心も喰らえよ
影の逃げるほうへと、ほうへと向うならそこは闇しか存在しないね
指先で描く切情二人して落ちて行くなら雨の日がいい
点状を繋いで星座となるならば僕と君とは何になるだろう
切先は錆びている。今そのままに僕を刺すのか?それで刺せるか?
失うとは求めることと君のその言葉を思う。深くただ思う。
恍惚の中で見えたね。絶望の味は甘味な堕落の希望。
朝という終幕を得る。吾の影は西を探して逃げようとする。
生き抜くと誓うほど今現状は切実ではない。ぬるい風吹く。
耐え切れぬ痛みなどない薄らいでいく痛みなど認めたくない