2002年10月

 

 

たかがその戀と謂ふ名の幻想と嗤ふ貴方に懸想してます。
 
てんびんにかけた愛情ならばその重みはすべて愛ゆえだろうか
 
あまりにも気安い罠ね愛なんて呪いをあたしにかけたりしないで
 
忘却は生きぬくための知恵というならば記憶は何がためだろう
 
同じ問いなれども同じ答えなど僕と君には必要ないだろ?
 
押し隠す我欲よりこの正直な喉の渇きよ。馬鹿だ、私は。
 
両の目を縫つてあらゆる偽りを閉ざしたとても現実は同じ
 
人形の目をくりぬいてあたくしに移植しましょう、それで満足?
 
コミュニティ中毒誰も一人では生きてゆけない言い訳がある。
 
知らずして人よ刃物を振り翳し切るは己か闇の汝か